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【海外モデル】ポンティアック パッセンジャーカー06年モデル
 北米ビッグスリーのトップに君臨するゼネラルモータース(GM)。今や経営は危機的状況に置かれる中も、生産台数は現在のところ世界ナンバーワンを誇るメーカーなのは周知の事実。さて、先日のシボレーに続いて今回はポンティアックをご紹介いたします。

 GMのポンティアック ディビジョン(部門)は、シボレーと同等(もしくは上位)に位置付けられるブランドですが、どちらかと言うと「アグレッシブ」、「スポーティ」というイメージが当てはまるかもしれません。そのルーツはと言うと、1893年にエドワード・M・マーフィーという人物が創業した「ポンティアック・バギー・カンパニー」にたどり着きます。日本ではあまり知られていないかもしれないですが、実はこの「ポンティアック」というのは地名。ミシガン州オークランド郡ポンティアック市から由来したものです。エドワードが興したこの会社は、当初馬車メーカーだったのですが、その頃はすでに馬車から自動車へと移り変わりの時代背景だったこともあって、1907年に自動車の製造・販売を手がける「オークランド・モーター・カンパニー」へと鞍替えしたのです。

 しかしその2年後の1909年、ビュイックを母体としたゼネラルモータースの創立者ウィリアム・デュラント(彼自身、エドワードの友人)は、エドワードの非凡なる才能や専門知識に目を付け、オークランド・モーター・カンパニーの株式の半分を取得。そんな矢先、エドワードに突然の不幸が訪れ、翌年の夏に彼は他界してしまったのです。その数ヵ月後にはデュラントが完全にオークランドを手中に収め、さらに同年にキャディラック、1918年にシボレーを買収。その後の1926年に、オークランドブランドはポンティアックと名称を変更。シボレーとオールズモビルの価格差を埋めるブランドとして位置付けられ、1950年代よりスポーティでパワフルなイメージへ転身し、現在に至るのです。

 さて、現在のポンティアックですが、日本ではほとんど知られていないローカルモデルばかり。日本市場からこのブランドが撤退してから長い時間が経ち、よほどの人じゃないとポンティアックのラインナップをそらで言える人は少ないのでは無いかと思います。2006年モデルの大きなトピックはと言うと、まずソルスティスのデビューが挙げられるでしょう。「カッパ・アーキテクチャ」と呼ばれるコンパクトFRシャシーを持つこのモデル、昨年デビューしたマツダ「ロードスター」の対抗馬ともいえるモデルで、日本のメディアでも度々紹介されているのでご存知の方は多いかもしれません。一方、ミドルクラスのG6にクーペとコンバーチブルが加わり、3.9L V6ユニットを搭載した上級モデル「GTP」が加わっているのもニュース。その一方で、1995年型より長らくポンティアックのボトムレンジを担ってきたコンパクトクラス「サンファイア」、ラージクラスの「ボンネビル」は継続車も無く、そのまま消滅してしまいました。

 それでは各モデルを見てみましょう。


●バイブ 【コンパクトクラス】
 2003年型でデビューしたバイブ。旧態化が激しかったサンファイアが消えたことによって、ボトムレンジを担うのはこのバイブだけとなりました。生産・開発はトヨタと共同出資したカリフォルニアにあるNUMMI。すでにお分かりかと思いますが、これは日本にはトヨタ「ヴォルツ」として輸入されてるモデルのポンティアック版。日本では2004年夏をもって廃止となったものの、ポンティアックでは今もなお販売が続けられています。シャシーは現行カローラと共通のもの。エンジンは1.8L 直4がチューニング違いで2種存在します。ボディは、微妙にSUVスタイルの5ドアのみ。




●G6 【ミドルクラス】
 それまでのグランダムの後継車として、2005年型でデビューしたブランニューモデルが「G6」。シャシーは、シボレー「マリブ」と共通、すなわちオペル「ベクトラ」やサーブ「9-3」が元となっている「イプシロン・アーキテクチャ」。そんなことから、走りの面ではグランダムとは比較にならない進化をしているのが特徴。2006年型からは従来のセダンに加え、クーペ、コンバーチブルも登場し3タイプのボディとなったのがトピック。さらに、2.4L 直4、3.9L V6エンジンが新たに設定され、バリエーションを大幅に拡大しました。ライバルは、フォード「フュージョン」、クライスラー「セブリン」など。特に走りの面では、フュージョンは良きライバルと思われます。
※写真上がコンバーチブル、下がクーペ





●グランプリ 【ミドルクラス】
 2004年型でフルモデルチェンジを果たしたグランプリ。このネーミングは、現在のポンティアックの中で最も歴史あるもので、初代が登場したのが1962年型。それから生産が途絶えることなく幾度もモデルチェンジを重ね、現行型は8代目となります。プラットフォームは、ひと回り小さいG6とは異なり、旧式の「Wボディ」を採用。元来豪華でスポーティなクーペだったグランプリも、現行型はセダンボディのみ。デビュー時のエンジンラインナップは3.8L V6、同スーパーチャージャーでしたが、昨年スポーツモデル「GXP」用として5.3L V8(LS4)が加わったのがトピック。この「GXP」なるネーミング、当初サンファイアのスポーツモデルのコンセプトカーとして設定されたのに始まり(結局市販はされませんでしたが)、ラージクラスのボンネビルにも設定され、今後のポンティアックスポーツの代名詞となるもの。
※写真上が標準モデル、下がGXP





●ソルスティス 【スポーツカークラス】
 当モデルイヤーでデビューした、オープンスポーツがソルスティス。ポンティアックとしては久々の純正スポーツとなります。プラットフォームは「カッパ・アーキテクチャ」と言われる小型FRシャシー。実はこのシャシー、意外と本格的なもの。その理由は、コルベットと同じくハイドロフォーミング製法のフレーム型ボディを持ち、モノコックボディではないため。同じプラットフォームとして次年型でデビューするサターン「スカイ」があります。エンジンは2.4L 直4の1種。ご覧の通り、ライバルはマツダ「ロードスター」ですが、スポーツカーとしてみるとやっぱりどこか大味だという評価を聞きます。そこで、次年度ではポンティアック・スポーツたる「GXP」をソルスティスにも設定。こちらはロードスターを超え、Z4やボクスター辺りがターゲットとなりそうです。




●GTO 【スポーツカークラス】
 ポンティアックに「GTO」の名が登場したのは1964年型。ミドルクラス「テンペスト・ルマン」のスポーツパッケージとして登場したのが始まりです。しかし現在のGTOは、オーストラリアのホールデン「モナーロ」を輸入し、バッジを付け替えたもの。つまりオーストラリア製です。このモナーロというスポーツカーは、1998年シドニーモーターショーでコンセプトモデルがお披露目され、2001年秋より生産が開始されたもの。ポンティアック版としては2004年型でデビューしました。翌年型で早くもマイナーチェンジが行われ、なんとC6コルベットと同じ6.0L V8(LS2)を搭載。当モデルイヤーは昨年のキャリーオーバーで、大きな変更は行われておりません。
by yumi7650 | 2006-01-19 21:08 | 海外モデル
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